「Around The World Game」にみるWebサイト「ゲーム要素導入」5つの注意点

今回は、世界の地理をゲーム感覚で学ぶことができるサイト「Around The World Game」を例に、Webサイトにゲーム要素を導入することについて分析していきます。

■Around The World Gameとは…
世界の地理をゲーム感覚で学ぶことができるサイト。舞台にはGoogleMapを使用している。
クイズに答えることによって通貨(コイン)が貯まり、飛行機で好きな場所に移動することができる。

(英語のみ)公式サイト…http://aroundtheworldgame.com/

昨今ゲーミフィケーションというワードの広がりとともに、
Webサイトにゲームの仕組みや要素を取り入れるケースが増えてきているように思います。
しかし、闇雲に要素を取り入れれば良いということではなく、ユーザーのモチベートを
よく考えて導入していかなくてはなりません。

では、
Webサイト上にゲームの要素を導入する場合、どのような点に注意しなければならないのでしょうか?

今回は「Around The World Game」を例に、5つの注意点を紹介していきます。

1. ユーザー登録、ログイン

ユーザーがそのサイトを楽しむために、最初にやらなければならないことが「ユーザー登録」であることが多いです。
特に、記入項目が多い場合はそこで止めてしまう人も多いのではないでしょうか。

Around The World Gameでは、googleやTwitterのIDでログインすることができる
ソーシャルログイン」の機能があります。

ソーシャルログインによって、ユーザー登録という面倒な作業を省いてログインすることが可能
になります。そのため、ユーザーのWebサイトへのモチベーションを保ったまま登録を済ませることができます。

これは非常に有効な仕組みですが、例えば実名では登録したくないWebサイトなどの場合、
Facebookとの連携は控えるなどの配慮が必要です。

2.ミニゲーム

Around The World Gameでは、学習にクイズ方式を活用しています。
クイズは2択または4択で出題され、速く答えるほどに多くポイントが得られる仕組みになっています。

このようなミニゲームを導入する場合、気を付けなければならないのが
プレイ時間」、「難易度」です。

ミニゲームをプレイするのに時間がかかりすぎれば、面倒に思うでしょうし、
難易度が高すぎては、もう2度とミニゲームをしなくなってしまう危険性もあります。

Around The World Gameでは、クイズを回答するのに、Webで答えを検索できるだけの時間はなく、また難易度もそこまで高いものではありません。

もし間違いが多くてもすぐにまたチャレンジすることができるので、ミスを怖がることなくできる
ということもユーザーのモチベーションに影響を与える要素でしょう。

3. 通貨(コイン、ポイント)取得

Around The World Gameでは、各地で「Check out the jobs」という項目を選択すると、
その地方に合ったクイズが出題され、正解すると通貨(コイン)を得ることができます。

得られるコインの量は、回答速度によって全問正解でも40~100coins程度と
大きく変化します。

ここで注意すべき点は、コインの取得量とコインの消費量の「バランスです。
Around The World Gameでは各都市へ移動するのにcoinsを消費します。
移動距離が長いほどcoinsの消費量が大きくなりますが、短いものは
2回程度のクイズで貯めることができます。

移動は何度も行いたい行動なので、この場合コインが貯まりやすいことは
ユーザーの行動をサポートしている要素と考えることができます。

4. 賞(リワード)

目標を達成すると、賞状などの報酬(リワード)を得られることがあります。
Around The World Gameではチュートリアルを達成すると最初の賞状を得ることができます。

ここで重要な点は、賞(リワード)の「条件が見えるかどうか」です。
Around The World Gameではリストとして見ることができます。

賞(リワード)がユーザーにとって欲しいものであるなら、
このリストが見えることはユーザーが目標として視認でき、モチベーションの喚起に繋がります。

逆に、賞(リワード)がユーザーにとってどうでもいいものなら、
リストがいくら見えてもモチベーションには繋がりません。
つまりユーザー心理を掴み、賞(リワード)を決めなければ効果は期待できないということです。

5. 経験者向けの仕様

Webサイトで出来ることを一通り終えてしまうと、誰にでも「飽き」があると思います。
そのようなときに、一通りやり終えた人向けの要素を提示することが大切です。

Around The World Gameでは、このような「経験者・上級者向け」の要素として、
移動先「月」の追加「クイズ投稿」があります。

Around The World Gameでは飛行機で各都市間を移動することが主ですが、
後々「月」という行先が追加されます。月に行くためには、1,000,000coinsという
桁違いのcoinsを集めなければなりません。

しかし、一通りやり終えcoinsだけが余っているような上級者のユーザーには、
このような要素もモチベーションを喚起できる可能性があります。

また、Around The World Gameでは自分でクイズを考えて投稿することができますが、
これも難易度などのバランスを理解した経験者向けの要素と言えるでしょう。

 

 

以上Webサイトにゲーム要素を導入する際の5つの注意点を紹介しました。
この5つの点は、Around The World Gameを例として活用しているため、
どのようなサイトにも有効というわけではありませんが、
1つの事例として、参考になるのではないでしょうか。

 

それでは次回の記事でお会いしましょう。