チームマネジメントに応用するゲーミフィケーションフレームワーク  ~目的~

この2回、ゲーミフィケーションフレームワークについて説明してきたのは、具体的にそれを使うとどうなるのかということを書きたかったためでした。

ゲーミフィケーションフレームワークについて(1)
ゲーミフィケーションフレームワークについて(2)

実は現在、社内でチームマネジメントにゲーミフィケーションフレームワークを適用するということを試みています。この4月に組織変更があり、直接的に僕自身がチームマネジメントに関わる形態になりました。せっかくなので、この考え方を取り入れてやってみようとしています。結果が出るかどうか・・・は1年くらい経たないとなんとも言えませんので、やり始めた段階でブログの形で出すのはかなり正直リスキーだなと思いますが、チームの運営方針の1つに「リスクをとってチャレンジ」を掲げている以上、自分自身で姿勢を示さないといけないので敢えてこちらに記載してうまくいかせるために頑張る方向に無理やり持っていこうと思います^^;

で、まず考え始めるのはもちろん「目的」のところからです。ただのっけからこれが簡単ではありません。このチームは何のために存在しているのか?自分たちの仕事は何につながるのか?をどのように定めるのか。色々考えたのですが、現在は「このチームが顧客に提供する価値は何か」ということをもってゲーミフィケーションフレームワーク上の目的にしようと考えています。「(この価値)の提供をみんなで追求しようゲーム」とでも名付けましょう。

フレームワークの手順的には、利用者の立場にたってこの目的を定めるということを行います。今回の利用者とは即ちチームメンバー全員です。彼ら・彼女ら(僕自身も含まれますが)にとって動機付く目的とはなんだろうか?ヘビーユーザインタビューなどを通じて動機を理解することをオススメすることもありますが、この場合のヘビーユーザとは誰になるのでしょうか?

おそらくチームメンバーにとって、チームへの配属は感覚的には自律的に自分で決めたということでは必ずしもないと思います。会社的にはなるべくメンバーの要望は吸い上げるようにしているつもりはあるものの、実感としては良くて8:2で会社都合という感じではないでしょうか。いやいや10:0という声も聞こえてきそうですが、ともかくメンバーにとって自律的に決めたと言えるのは「ゆめみに入社する」という所までというのが実体かと思います。

会社として目指すところの一部を担うチームという位置づけであり、そもそもの会社自体は「なにかを成し遂げたくて集まっている人間集団」であると捉えると、一番のヘビーユーザは創業メンバーということになってしまいそうです。あるいは役員や管理職層といったところでしょうか。

ただそうしてしまうとヘビーユーザとゲーム提供者が同一人物になってしまうという矛盾が生じます!これは困りました。直感的には、だからといって自分の思うとおりに設定していいのかというと、目的の押し付けになってしまいそうで「自律性」が崩れそうです。この辺正直難しいところです。スティーブ・ジョブズクラスのカリスマになれば「俺のやりたいことに従え!」といってもみんな納得してついてくるのかもしれませんが、自分自身そんな人物でないことはさすがに自覚しています。一方で自分自身をヘビーユーザと捉えると、自分自身も動機付く目的になっていないとゲームを楽しめません。

勤続年数で決める?など色々悩むところはありますが、チーム内の管理職層のメンバーをヘビーユーザ層として考えることとし、彼らと僕自身を中心とする価値を定める議論を経た上で決めることにしようと決めました。またこの議論はチームメンバーは参加自由とし、希望者は誰でも参加できることとしました。手を上げてくれたメンバーをヘビーユーザとみなそうということですね。議論自体は実は来週行う予定をしているのですが、ゲームマスターとしての自分とプレイヤーとしての自分をいかに切り分けて議論するのかがポイントになりそうです。僕の場合は社長でもありますから、鶴の一声的にやってしまわないように自覚的に気をつける必要があります。結構むずむずしそうです。

ただ、内発的動機につなげていくためには自律性の確保は必須項目なので、ここは僕自身もチャレンジです。もちろんこのプロセス自体が果たして本当の自律性確保といえるのかどうかも、やってみないとわかりません。本来は全員と面談するなどを経てやったほうがいいのかもしれませんが、さすがに時間的に困難です。

可視化、目標、ソーシャルアクション、も導入できる範囲で導入を考えてみていますが、そちらは次回にしたいと思います。