ドクターシーラボに見るゲーミフィケーションECの未来

こんにちは、fishmenです。

今回はメディカルコスメで有名なドクターシーラボさんのECサイト
からゲーミフィケーション要素と実施されている手法をお伝えしていきます。


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【予備情報】株式会社ドクターシーラボ(http://www.ci-labo.com/)

皮膚の「肌トラブル」をケアする美容製品(コスメ、美容機器、サプリ)
を幅広く取り揃え、コスメを扱うショップやWEBでの販売を行う。
2012年1月のEC売上約7億円※日経MJ/2012年2月29日号より抜粋
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ゲーミフィケーションを、ECサイトに適用した場合、効果があるのだろうか?

導入すれば、顧客の購入単価は上がるの?」そんな疑問をお持ちの方が多く
いらっしゃるのではないでしょうか。

結論から先に申し上げると、直接的に今まで1,000円だけ購入していた
顧客がいたとして、いきなり購入単価を倍にすることはまず不可能です。


(TOPページ)

ですが、ドクターシーラボさんは継続的な利用を促す仕掛けを複数用意することで
再来訪を促し、結果として顧客が実際にECサイトで購入をし続けることに成功しています。

どのようなことを実施しているのか、ご紹介していきます。

1:顧客ランクとステップアップ割引

 ドクターシーラボのECサイトには、顧客ランク(購入月から3カ月有効)
と購入金額で変動するステップアップ割引(最大7段階)が存在します。


(ランク)

10,000円以上の購入で、ランクが2になり購入金額から4%OFFが適用。
最終購入月から有効な3ヶ月以内に、再びドクターシーラボで購入を繰り返すことで
ランク7の最大14%OFFが適用されます。※最終購入日からの計算ではない。


(ステップアップ割引)

つまり、3カ月間のランク有効期間が過ぎることで、受けられる割引率が
ダウンしないようにと、ステップアップ割引を維持しようとするユーザーの心理
訴えかけ、再訪問をするキッカケを与えています。

2:「肌ポリー」

ドクターシーラボには、「肌ポリー」というすごろくゲームが存在します。

遊び方自体は、1日に1回遊び1週間以内に30マス先のゴールを目指すというもので、
無事にゴールできれば購入時に使用できるシーポイントが入手できます。


(肌ポリー)

2-1:「肌ポリー」を利用してしまう仕組み

「肌ポリー」は自体はあくまで、ゲームそのものですが
周辺に様々な仕掛けが施されています。

まず、再来訪を促すものとしてカウントダウンスタンプカードが存在します。

2-2:カウントダウン


肌ポリー」は1日1回遊ぶことができますが、連続してプレイすることができません。
次のプレイができるまでの残り時間がカウントダウンで表示され、ユーザーが
気になって翌日に再度アクセスをするように促しています。

2-3:スタンプカード

スタンプカードは、「肌ポリー」を遊んだ後のページで「スタンプを押す」ことができます。
毎日連続でスタンプを押し7つの枠を埋めることで、「肌ポリーで使えるアイテム
(すごろくが有利になるもの)が貰えます。

コツコツと記録を付ける行為だけでなく、連続して毎日やった結果アイテムが
フィードバックとして受け取れます。ユーザーはさながら皆勤賞を貰ったような気分
になり、「続けてよかった」とモチベーションが湧くのではないでしょうか。

2-4:アイテム

上記のスタンプカードを7つ全て埋める、もしくは商品を購入することで、
フィードバックとしてアイテムが受けとることができます。


(購入で得られるアイテム一覧)

このアイテム自体は、「肌ポリー」のすごろくが有利になるという使用効果がありますが、
手に入れたことで、「使ってみようかな」と再び「肌ポリー」を遊ぶキッカケになるだけでなく、

アイテムが実際に売っているコスメそのもの」であり
商品情報を学ぶコンテンツとしても成立
しています。

3:「パウチラリー」

実際に商品を購入した場合にも、「パウチラリー」という継続購入・利用を促す仕組み
存在します。商品購入後1時間以内にエントリ-すれば、20個ある全パウチから3つ好きな
パウチを選んで商品発送時に同梱することができるというものです。


(パウチラリー)

商品をお試しできるだけでなく、購入のたびパウチを3つ貰い全20種類のパウチを
すべて、選択・入手できた人には特別なプレゼントが貰えます。

この「パウチが貰える・選べる楽しさと、「全て集めてみよう
プレゼントって何が貰えるのかな?」

とユーザーは継続購入をするモチベーションが湧きやすくなっています。

【まとめ】

このように、ドクターシーラボでは再来訪を促す仕組みを用意することで
ユーザーが何度も、継続して訪れやすいように設計されています。

また重要なのは「すごろくゲーム」、そのものではなく、何かをキッカケに
何度も再度訪れ、ユーザーが商品を購入して「商品を使ってみた良さ

つまり、コスメそのものの品質の良さを体験・納得することで、楽しいだけではなく
本来の意味で、顧客のロイヤルティが向上しドクターシーラボを継続して利用したくなる。

結果として、ライフタイムバリュー(顧客生涯価値)が高くなり、ユーザーも
ブランドもWIN-WINの関係を構築できるのです。

顧客と素晴らしい関係性を築く、これからのECサイトのあるべき
未来の一つの姿が見えた気がします。

それでは、次回の記事でお会いしましょう!