バッジビル社のプライベートカンファレンス「Engage2012」に登壇


出張とお盆休みを挟んで間が空いてしまい、2週間開けてのポストです。出張ではサンフランシスコで開催されたバッジビル社のプライベートカンファレンス「Engage2012」に参加をしてきました。今回は登壇側ということで、人生初の海外登壇を経験してきました^^; なんとかこなしたという感じで自分なりにうまく出来たとはとても言えない出来でしたが、ともあれ無事終えることができてほっとしています。

このカンファレンスはバッジビル社が主催しており、パートナー企業やクライアント企業を中心に事例を紹介する内容のセッションが多くありました。プライベートなカンファレンスとはいえ、事例のフォーカスがWebにあるセッションがほとんどなので参考になる内容のものが多かったです。B2C型のサービスだけでなく、B2B型のサービスの事例もありました。対従業員以外にも、B2B企業の顧客サポートの事例も紹介されていました。

率直な印象として、セッションのクオリティは十分に高く、特に事例がWeb中心な分Gabeが開催するゲーミフィケーションサミットよりも身近に感じられるものが多かったです。ただ、アカデミックな観点でのセッションはなかったためゲーミフィケーションの深みという点では今回はそこまで彫り込んだ内容のものはありませんでした。オーディエンスからの質問については、国内でセミナーなど実施した場合と同じようなものが多くあるという印象で(例:B2Bでも効果があるのか?文化の違いは?など)、気になることはやはりどこでも一緒なんだなと感じました。

僕が登壇したのはパネルディスカッションで、セッションのテーマはゲーミフィケーションの国際化とモバイル化。国の違いや文化の違いがゲーミフィケーションを実践する上でどのような影響があるか、というのは国内でもよくある質問の1つです。基本的にゲーミフィケーションが有効なのは、人間の心理的なメカニズムに則っているからで、文化や言語の違いといったことは根本的には影響がないというのが僕の考えです。実際にゲーミフィケーションのデザインを実践する際に考えるのは自国の文化といったことよりももっと具体的にそのサービスの利用者が何を求めているかということを考えます。広い意味で考えれば文化の違いがサービス利用者の求めるものの違いとして現れることはあるでしょう。ただそれは非常に間接的なものに過ぎません。利用者層や動機の違いのほうが直接に影響しますので、そこを見るべきですね。

モバイル化という観点での議論が目新しさを持っているというのは新鮮な発見でした。モバイルへの注目度が高まっているのは確実とは言え、まだまだPC中心という状況は大きく変わっていないというのが今回の参加者層での認識のようでした。モバイルではちょっとした使い勝手の差が大きな影響を持つという、日本では当たり前(?)の認識もまだそれほど一般的ではないのかもしれないという印象すら持ちました。

なお、各セッションの動画はこちらにアップされています。

今回特に強く感じたのは、ゲーミフィケーションの事例はまだまだ米国が圧倒的に豊富とはいえ、十分に出揃っている状況というわけではまだないなということでした。モバイルなどデバイスの違いや、やり方の工夫で大きな成果を挙げた事例などを生み出せれば国内のものでも十分にグローバルに提供できる知見になり得ます。僕らも、こうしたものを生み出すべく頑張っていこうと改めて感じた今回のカンファレンス登壇でした。