ペンシルバニア大学のオンライン講座「Gamification」

 僕も最近教えて頂いたのですが、ペンシルバニア大学のオンライン講座で「Gamification」をテーマにしたものが8月27日から始まっています。6週間の長さの講座で、どうやら無料で受講できるようです。Courseraという無料のオンライン教育プログラムのプラットホームを提供するスタートアップがあるのですが、この講座はそこで提供されています。

 講師はKevin Werbachという方で、経歴を見るとテクノロジーを行政にどう活かすかというような仕事を米国政府で行なってきたり、技術系カンファレンスのオーガナイズをしたり、スタートアップをたちあげたりといったことを取り組んできた方のようです。

 始まったところで僕自身もとりあえず登録はしてみたのですが(聞くところによると世界中から数万人の登録があるようです)、ビデオ講義、エッセイ形式の課題、選択式のクイズ、ディスカッション掲示板、最終試験などひと通り講座としてのコンテンツが提供されています。大学提供の講座なのでコンテンツが揃っているのは当たり前かもしれませんが、ゲーミフィケーションをテーマにした大学レベルの講座はこれが初めてだと書かれており僕としてもよくこれだけ揃えたなという印象を受けました。

 講座は12回あり、タイトル・概要だけ抜粋してくると以下のようになります。

  1. What is Gamification?:言葉の定義、これまでの流れなどを押さえる講義のようです。
  2. Games:ゲームについて説明し、本質的にゲームが何をしているのかということを説明する講義のようです
  3. Game thinking:ゲームデザイナーがどのように考えているかを学ぶことでゲーミフィケーションのデザインについても学ぼうという講義
  4. Game Elements:ゲームをゲーム要素に分解し、ゲーミフィケーションに応用可能な部品を見つけようという講義です
  5. Psychology and Motivation(1):心理学とモチベーション、特に行動心理学について説明するようです
  6. Psychology and Motivation(2):行動学的アプローチについてさらに深掘りするようです
  7. Gamification Design Framework:6ステップのフレームワークを提供するとのことです。
  8. Design Choices:ゲーミフィケーションのデザインにあたっての重要なポイントを提示するとのことです
  9. Enterprise Gamification:企業内ゲーミフィケーションについての講義です
  10. Social Good and Behavior Change:ソーシャルグッド系についてのゲーミフィケーションの紹介と人の行動を改善するという観点での講義です
  11. Critiques and Risks:様々な注意点やリスクについて説明します
  12. Beyond the Basics:ゲーミフィケーション周辺のテクニックの紹介と将来像についての解説をします

 個人的には第7回のフレームワークの講義は興味深いですね。僕が提唱しているフレームワークとの差異、どこに重点を置いているのかというところは学びがありそうです。また、第12回、最終回の将来像がどのように描かれているかも気になります。

各講義ごとに参考資料のリファレンスも提示されており、ひと通りの情報収集をする上では非常に充実していると言っていいと思いました。

 ただ1つ気になったのは、大学での講義という性質上やむを得ないのかもしれませんがビジネスで取り組んでいる側の人達への著作・資料などへのリファレンスがあまり見られなかった点です。社内ゲーミフィケーションの説明があるのであれば、マーケティング系のゲーミフィケーションの講義があってもいいですしその周辺にいる人達が提供している情報にも有益なものはありますのでそこは欲しかったところ。

 実際に宿題など取り組む時間がどのくらい取れるかわかりませんが、僕も継続的にウォッチしていってみようと思います。