メディア系サイトにも使える!記事閲覧サイトにゲーミフィケーションを導入した事例3つ

ゲーミフィケーションの導入事例といえば、教育系のサイトやECサイト、
CGMサイトが多い一方で、情報収集を行うためのメディア系サイトへの事例は
あまり多くないと言えそうです。

教育系サイトやCGMサイトではユーザーのアクションがわかりやすいため、
ゲーミフィケーションの導入はしやすいイメージがある一方、
ただ読むだけのニュースサイトなどではそもそもイメージが湧かないという状況も
あるかもしれません。

そこで今回は、メディア系サイトにゲーミフィケーションを導入した事例を3つ、
紹介したいと思います。

 

 

1.コメント機能をゲーミファイ:IRORIO

一つ目の事例は「IRORIO(イロリオ)」です。

IRORIOでは、コメントを投稿するごとにサイコロが振られ、その結果で
自分のキャラクターが成長していく、育成ゲームのような要素を持ったニュースサイトです。

こちらの事例の詳細は、以前紹介しているのでそちらをご覧ください。

人生シミュレーションで自分の個性がわかる!?NEWSサイト IRORIO(イロリオ)が優れているゲーミフィケーション5つのポイント!

 

ポイントは「コメント機能にゲーミフィケーション要素を取り入れた」こと。

コメントを投稿するという行動はゲーミフィケーション要素の起点にしやすく、
コメントが盛り上がることでコメントに参加しているユーザーだけでなく
見ているだけのユーザーも楽しめます。

そのため、メリットは大きいのですが、一方でコメントの投稿などハードルの高い行動を
ユーザーに要求する
ため、いかにユーザーに参加してもらうかという
工夫が必要になるのではないでしょうか。

 

2.投票機能追加でニュース閲覧を楽しく:Scoople

二つ目の事例は、アメリカのiPhoneアプリ「Scoople」です。

このアプリでは、ニュースに付属している質問に対して自分の意見を投票することができ、
また投票結果を予測することができます。予測が当たるとポイントがもらえ、
そのポイント数で競うリーダーボードが設置されています。

(左:ニュース一覧 右:記事ページ)

左の一覧のうち、はてなマークがついているものには質問が設定されています。
個別の記事ページに飛び、記事の最後にある質問をタップすると、
質問に対してYES/NOで答えることができます。

(左→右:意見投票と結果予測の経過)

 

意見投票の画面では質問に対しYES/NOを選択し、
人々が自分に同意するかどうかを予想します。
この質問に答えることで1ポイント、予想が正解すると6ポイントがもらえます。

ちなみに、上記の質問は、新しいiPhoneが出る前に今のiPhoneを売るかどうか?という質問で、
「新しいiPhone発売の噂で中古iPhone市場の価格が下がり始めている」という
ニュースに関連した質問内容でした。

 

一定の時間がたつと投票が締め切られ、結果を見ることができます。

(左:ポイント獲得のアラート 右:投票結果)

このように回答したり予想を当てたりすることでポイントをためて競うことができます。
また、回答数が増えることで前述のポイントとは別の仮想マネーがもらえ、
それを使ってアイコンのデコレーションアイテムを購入できるという仕組みもあります。

 

この事例では、ニュースに関する意見を投票するというアクションを設け、
そのアクションの度合いについてゲーミフィケーションの要素を取り入れて
モチベーションを喚起しています。この方法だとコメントするよりも軽い気持ちで参加でき、
また質問内容の記事への関連もあるためより多くの人が記事の閲覧を
楽しめるようになっています

 

3.読むだけでキャラクターが育つ:webR25

最後の事例は、リクルートが発行するフリーマガジン「R25」のWeb版である「web R25」です。

このサイトでは、記事を閲覧するだけでキャラクターの収集・育成をすることができます。

Yahoo! JAPAN IDでログインしたあと、web R25の記事を見ていると、
勝手にキャラクターが入手されていたり、レベルが上がっていたりします。

このように、新しいキャラクターの獲得、レベルアップ時にはアラートが表示されます。

キャラクターは30種類あり、それぞれに5段階のレベルが存在しているため、
合計で150種類のキャラクターを集めることができます。
また、手に入れた好きなキャラクターをプロフィール画面で表示設定することができます。

キャラクターの入手条件やレベルアップ条件は明示されていないため、
キャラクター収集を狙って記事を読みまくるということはし辛いのですが、
記事を読んでいるうちにいつのまにか集まっているため
普段の記事の閲覧がより楽しくなっています。

そのほかの機能として、気になった記事をサイト内でブックマークできる
「記事クリップ」機能があり、こちらもキャラクター獲得の条件になっているようです。

 

この事例では、ページへのアクセス自体を条件としているため、
普通に記事を読んでいる人でも抵抗なく楽しめるということが最大のポイントです。

個別の事例としてみると、キャラクター入手やレベルアップの条件がまったく見えず、
積極的に楽しもうという気にはあまりなれないという点で
改善の余地があるのではないかと思います。
一方でこの事例は、やり方によっては単なるページ閲覧にもゲーミフィケーションを導入できる
ということを示してくれています。

 

今回はメディア系のサイトにフォーカスを当てて事例を紹介してきました。

今見てきたとおり、メディア系のサイトであっても、ゲーミフィケーション導入の形は
様々に考えることができます
。もちろん、これらの事例を単に真似するだけでは駄目で、
サイトの特性やユーザーのことをしっかり考えた上で最適な形を模索する必要がありますが、
これらの事例は一つの参考になるのではないでしょうか。