こんにちは本日は、言語学習サービス「Livemocha」について、お伝えしていきます。
続けにくい学習をどう可視化することで学習意欲の維持向上を図っているのか。
詳しくご紹介していきたいと思います。
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「Livemocha」とは『すべての人間が複数の言語に堪能である世界を作成する』を
ビジョンを掲げるシアトルのスタートアップ企業が運営する。言語学習コミュニティ
サービスです。※現在、日本語を含め10ヶ国後以上に対応済み
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さて、皆さんは英語学習は捗っていらっしゃいますでしょうか?
順調に学習できている方もいると思いますが、
実際には「挫折した経験が積み重なっている」のではないでしょうか?
そこで今回は、飽きずに続けられそうな学習サービス「Livemocha」を例に
「どこが優れていることにより、継続できそうなのか」をお伝えしていきます。
1:学習のステップの可視化
「Livemocha」では、学習を開始すると『初級』『中級者』『中級者の上』『上級者』
とそれぞれのレベルにあった学習コースが提示され、選択したコースのスコア(正解率)と
プログレス(進行度合)を100%になるよう学習を繰り返す仕組みになっています。
「Livemocha」では、コース内の各ステップを実施する前に
初回のトークン(有料のポイント)がお試しで付与されます。
実際にある程度までは、トークンを使用して学習を進めることができます。
トークンが限られていることで、その先の学習コースを何でも受けられるわけ
ではなく、自然とトークンが不足することでアンロックされている状態になっています。
トークンが不足した場合などは、有料でトークンを購入するだけでなく。
もう1つの方法がありますが、こちらは後述します。
(トークンを使用して受講する)
■学習ステップクリアへのフィードバック
学習のコースをクリアした場合、それぞれのレッスン完了を褒めるフィードバックがあります。
この時、コースのクリアを単純にメッセージで褒めるだけでなく
Mochapoint(モカポイント)というものが貰えます。
2:学びを通じて教える立場へ成長する
■Mochapoint(モカポイント)
先の学習で獲得したMochapoint(モカポイント)は、自分の言語学習の目標に
向けて学習を進めている人と、コミュニティで仲間を助けている人に与えられる
仕組みになっています。
このポイントを、「1,000」「5,000」「10,000」と貯めることで自分のプロフィールに
メダルを載せ、『意欲的に学習をしている』もしくは、『他人の学習の支援をしている』
ことをアピールすることができるようになっています。
■Teacher score (ティーチャースコア)
Teacher score (ティーチャースコア)は、以下の行動をした
もしくは条件を満たした場合に獲得することができるようになっています。
①他のユーザーの提出物を評価
②翻訳に協力する
③単語帳を作る
④学習ヒントを提供する
⑤先生としてのポジティブな評価を貰う
■教える立場になることで得られるもの
Mochapoint(モカポイント)とTeacher score (ティーチャースコア)を300以上
獲得することで、好きな言語の学習が無料で受けられるようになるなど
『他の学習者に有益な行動をする』ことで受けられるメリットが用意されています。
これにより、優良ユーザーになろうと自己学習と他の学習者への支援をする
動機付けが上手に機能している仕組みではないでしょうか?
3:他人と学習を協力・支援しあう仕組み
■レビュー
他の学習者への支援ですが、こちらもTeacher score (ティーチャースコア)を
得られるだけでなく、提出物へのレビューを実施することで学習コースを進めるために
必要な『トークン』を獲得することができます。
■ギフト
(ギフトを贈る)
また、レビューをするだけでなく、トークンを使用して学習を
応援するギフトを相手に贈ることができます。
頑張っているときに、誰かから応援のギフトが届くので、もう少し頑張ってみようかな?
と誰かが褒めてくれた嬉しさから、勉強をする意欲が湧くのではないでしょうか。
(貰ったレビュー)
つまり、この「Livemocha」は自分が学習をして、他の学習者への支援を繰り返し行えるまでに
スキルアップを行い誰かを支援することで、無料での学習することを認められ、他の学習者にも
プラスのフィードバックを行えるようになっているわけです。
これは、いわゆる上級者向け(エルダーゲーム)の要素になっています。
まとめ
「Livemocha」で活用されているゲーミフィケーションの要素は以下の通りです。
①学習ステップの可視化
プログレスバー、スコア、学習レベルに応じたコース設定。
②ポイントによる成長感の演出
Mochapoint(モカポイント)とTeacher score (ティーチャースコア)
および、メダルによる自己成長の評価を可視化。
③他人と言語学習を支援するソーシャルアクション
他の学習者が提出した課題に対する評価(レビュー)と応援するためのギフト
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これらのすべての要素が、学習行動の後押しに機能することによりもっと勉強しよう。
誰かの力になろう。など助け合いながら、頑張ろうとする相互補助の精神が成立した
学習環境が完成するのではないでしょうか。
誰かと一緒に学べる環境は、本当に素晴らしいですね。
それでは次回の記事でお会いしましょう!