こんにちは。今回は、家庭内で子供との約束事を可視化する
ことができる「HighScoreHouse」について、詳しくお伝えしていきます。
さて皆さんは、子供の頃に親との約束、言いつけごとを守ったでしょうか?
厳格な家庭で育った方でなければ、大抵遊んでばかりで怒られたことがあると思います。
また、御利口にしていれば何か貰えるなどの約束事をしても
「何かうまい具合に曖昧な返事」(よそは、よそ!うちはうち!のようなもの)
をされ、納得のいかないままに反抗したこともあるでしょう。
子供の立場からしても、「こういう理由でこうなんだ」という納得のいく
説明をして欲しいということはありませんでしたでしょうか?
今回ご紹介する「HighScoreHouse」は、そんな家庭内における子供との
コミュニケーションの齟齬により発生するトラブルを、「約束事をすべて可視化する」
ことで、親子のやり取りが形に残るようにしたサービスです。
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「HighScoreHouse」とは
カナダのスタートアップ「NCENTIV」が提供するWEBサービス。実社会に役立つサービスとして
家庭内における家族間コミュニケーションを円滑にすることを目的として提供されている。
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1:家族での利用登録
「HighScoreHouse」では、サービスの利用開始時に、家族構成の情報を登録します。
登録時には、以下の情報を入力する必要があります。
①家庭の名称(○○家のようなもの)
②両親の情報(お父さん、お母さん)※両方もしくは、どちらかの情報。
③子供の情報を入力(子供の数、名前、性別、誕生日)します。
そして親専用の管理画面パスワードを設定します。※4桁のPINコード
これらの必要な情報を入力することで、サービスの利用開始までの
チュートリアルが完了して利用できる状態になります。
2:管理画面からお約束事の登録
こちらは、親が4桁のPINコード入力によりログインできるページです。
内容は、「家庭の管理画面」のようなモノになっています。
家庭での子供とのコミュニケーション以外だと、子育てコミュニティ、動画コンテンツ、
外出先から進捗が管理できるよう専用のiPhoneアプリ(日本からもDL可能)など
※iPhone版は無料、iPad版は有料で提供されています。
家庭で役立つ何かしらの情報とツールが豊富に用意されています。
お約束事(タスク)の設定
子供がするお手伝いや、日常の行動のお約束事をタスクとして設定することができます。
例えば、「毎朝、歯を磨く」ことを子供がすべき日常タスクとして設定する場合。
分かりやすいシンボルとなるバッジを選択、タスクの名称と、実行したあとに
子供に与える「ご褒美のポイント」設定などを行うことができます。
ご褒美(リワード)の設定
こちらは、お約束事(タスク)を子供がクリアすることにより貯められる「ポイント」
で引き換えができるご褒美(リワード)を作成することができます。
物的なご褒美、金銭に関わるご褒美も作成可能ですが、作り方次第で
「TVゲームを1時間遊んでもいいよ」などのご褒美作成も可能になっています。
ここは、親である父親、母親の教育方針次第で自由に設計することができ
家庭ごとの特色が出せるので、面白いのではないでしょうか。
ボーナスの付与
あらかじめ決めておいたお約束以外、子供が何か家庭の助けになる行動をしてくれた時など、
今すぐにポイントをプレゼントしたい場合はボーナスの付与で解決することができます。
3:子供のタスク進捗状況の確認
親側からは、子供がちゃんと約束事(タスク)をしたのか?ご褒美(リワード)の
引き換えを実行したのか?など日別に詳しく状況を確認できるようになっています。
この子供のタスク確認で、できるもう1つの重要なことは「本当に約束事をしたのか」
の最終判断が親が実行できるようになっていることです。
つまり、子供が「お風呂掃除をしたよ!」など約束事を守ったかのように、
嘘をついてしまった場合、「それは本当にやっていないよね?」と叱ることが可能に
なっており、嘘をついてはいけないなど物事の善悪を教えるキッカケにもなっています。
4:子供部屋で確認できるお約束ごと&ご褒美(リワード)
子供部屋は、家の中に扉があり子供が自由に確認できる場所になっています。
※子供の人数によってお部屋が増える仕組みになっています。
またPINコードを持っていない子供は、「HighScoreHouse」では
自分の部屋しか利用できないようになっています。
※管理アカウントを子供に共有することも可能になっています。
すべて家族内で公平に公開・利用する使い方も許容されています。
子どもがこの部屋で実行することは3つあります。
①Daily Challengesによるタスクチェック
毎日、約束事を守れたかどうかをチェックしていくことができます。
(1日単位で実行できた、できなかったを報告していく仕組み)
②ボーナスの受け取り
先ほどの管理画面で簡単にご説明しました「ボーナス」
の受け取りが可能です。
ボーナスで受け取れるポイントが「プレゼントが入っている箱」の状態で
届くため、子供が何か「自発的に行動したことを褒めて貰えている感」をより
感じやすくなっています。
子供の立場からすると、開封する楽しみがあるだけでなく
「自分から言われる前に行動したほうがよいと自覚する」
キッカケにもなっているのではないでしょうか。
③ご褒美(リワード)を獲得
お約束(タスク)をコツコツと毎日こなして貯めたポイントは親が
子供が欲しがっていると思い、事前に設定しておいたご褒美(リワード)
と交換することができます。
子供は所持しているポイントを欲しい対象のご褒美(リワード)
に注入することで獲得することができます。
子供にとって、何がモチベーションになるかは実際にやってみないと
わかりませんが、少なくとも何も目標とするものが存在しないよりは、
よいアプローチだと思います。
「ご褒美(リワード)が欲しいから頑張ろう!」という
動機付けには十分機能するのではないでしょうか。
【ゲーミフィケーションとして機能しているポイント】
①オンボーディング:登録開始から完了までのナビゲーション。
②可視化:約束事(タスク)とご褒美(リワード)の可視化。
③世界観:家族で親と子がお互いの行動を確認できる場の構築。
④ゴール:親子での意思疎通、コミュニケーション不足の解消。
⑤ソーシャルアクション:家族内の閉じられた関係性でタスク達成のを褒める。
⑥目標・目的:(親)子供が約束を守る状態
(子供)親に約束事を守ったことを認めて貰いたい。
【まとめ】
家庭内の行動を可視化して正当評価をするよい事例だと思います。
どちらかと言えば、家庭を持つ親が便利なサービスではありますが、子供の立場から
しても「曖昧なままはぐらかされる状態は回避できる」ので子供目線でも、やってみて
損はないと思います。
あとは、子供が達成したモノを素直に認め接する親次第ではないでしょうか。
それでは次回の記事でお会いしましょう。