WWDCにて、iOS6が発表されたことが至るところで話題になっていますね。ゲーミフィケーション的な観点では、中でも特にFacebookとの連携が強化されたところは大変興味深いところです。なお以下、主なニュースソースは“Apple Gives Facebook Deep Integration Into iOS 6 With Siri, Sharing, App Store, API”(Techcrunch)です。
こちらによると、
- iOS上の「シェア」機能にFacebookが組み込まれる:写真、Webサイト、地図、ノーティフィケーションセンターなど
- ネイティブアプリ上で常時ログイン状態になる
- iTunesやAppストア上で入手できるコンテンツについてLikeボタンがつく
- 電話帳とFacebookの友達リストが連携する
あと、以下はTechcrunchの予測のようですが
- Siriがオープンになったので、Facebookへの投稿を読み上げたりすることができるようになるだろう
という記載もありました。国内でも一気にFacebookユーザが増えそうですね。電話帳との連携は強力です。ネイティブアプリでの常時ログイン、というのもFacebook連携をしたいアプリサイドからするとかなり魅力的な機能に思えます。
ゲーミフィケーション的な観点でこの発表を眺めると、一番活用できそうなのがネイティブアプリとの連携ですね。ソーシャルアクションの実装はかなりやりやすくなりそうです。アプリからのFacebook連携は、最初のID/パスワード入力が相当面倒だったのでそこがなくなるだけでもユーザ的には大きな改善です。ここのハードルが下がれば、ライトなソーシャルアクションだけでもアプリに入れやすくなります。「挨拶」のためだけにわざわざFacebookとID連携しようとするユーザもアプリ開発者もいないと思いますが、デフォルト連携となっていればそういうことも考える意味が出てくるかもしれません。
もちろん、実名が合わないタイプのサービスも多くあるので必ずしもすべてのサービスに向くわけではありません。ゲームだったり趣味性の強いもの、あるいは知り合いに公開・共有したくないタイプの美容・健康系など実名でやっても盛り上がらない(盛り上がりにくい)もの、実名でやる意味が薄いもの、実名でやりたくないものなどはそれに向いたやり方があると思います。
ただFacebookでカバー出来る範囲も相当程度あると思いますから、今後どのようなことができるようになっていくかは注目ですね。
さて、来週はサンフランシスコで開催されるゲーミフィケーションサミットに行ってきます。サミットレポートはまた出来る範囲で実施していきたいと思いますので楽しみにしていてください!