昨年夏の動画だが、参考になるので紹介しておく。
- Seth Priebatsch: The game layer on top of the world
引用元: セス・プリーバッチ 「世界を覆うゲームレイヤを作る」 | Video on TED.com.
SCVNGRというのはリアル連動型のスマートフォンアプリで、様々な場所で用意されているミッションをクリアしていくことで企業からインセンティブが付与されたり、アプリ内でのレベルが上がっていくというようなサービスだ。業界内での注目の度合いはかなり高くて、既に20億近い資金調達を実施している。
ここのCEOがTEDで行ったプレゼン動画がこれ。これまでの10年がソーシャルレイヤーであったのに対し、これからの10年はゲームレイヤーの時代である、という主張で、ゲームレイヤーの説明の所が簡単にされていた。
- apointment dynamic:ある決められた時間に決められた行動をするためにゲームに戻ってくるという仕掛け
- influence and status:他人の行動に影響を与えるようなソーシャルな力(事例としてはクレジットカードのブラックカードなどが紹介されていた)
- progression dynamic:目標達成までの進行状況が目に見える形で示されていること
- communal discovery:共同で何かをするという要素
という4つの要素がゲームレイヤーが提供する役割として説明されていた。
それぞれの内容自体は既にGame-based marketingなどの中で示されていることとも重なっているので現時点では目新しいということではないのだが、SCVNGR自体はこの書籍が発刊される以前から存在するサービスであり、プレイヤーの立場である人間がこうしたことをしっかり意識してサービスを作っているという点は見習いたい。